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zoom RSS 山本譲二氏著「累犯障害者」を読んで

<<   作成日時 : 2017/09/14 10:17   >>

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NHKでAV強制出演の報道を見たら、自己責任論を主張する視聴者が多いとのこと。
「AV強制出演 自己責任」で検索していたら、山本譲二氏著「累犯障害者」を見つけた。
そこで、買って読んでみた。
犯罪を犯した知的障害者・聴覚障害者を調査・インタビューしたものである。

知的障害者をどう定義するかで統計は違ってくるが、IQ70以下を知的障害とすると受刑者の四分の一近くは知的障害者だそうである。
国民全体では理論的にはIQ70以下は2.25%である。
IQ70以下の人は犯罪に陥りやすいようだ。
そういう人は累犯ということになり、刑務所が障害者施設・老人ホームの役割もしている。
刑務所に戻りたいため、放火した知的障害者の話があった。
また、暴力団が知的障害者を利用するという話も載っていた。
知的障害の女性を売春させ搾取する男の話もあるが、その女性は施設で生活するより男との生活が良いという。
かつて聴覚障害者には刑を軽くする条文があったという。
教育が難しいからだということだ。以前テレビで、文字も分からず手話もできない男性が硬貨一枚の窃盗で逮捕されたというドキュメンタリーをやっていた。人権派弁護士は不法逮捕だと主張していた。一方、男性は文字も分からず手話もできないから全く教育を受けておらずあたりかまわず小便をするので、近隣の人は逮捕にほっとしていた。
聴覚障害者はコミュニケーション法が違うから、聴覚障害者間の結びつきが強いということも書かれていた。
「コールドケース」に「人工内耳で聴覚を得られる聴覚障害者が聴覚者の社会にはいろうとすることに、聴覚障害の親や友人が拒否反応を示す」というエピソードがあった。本当に「コールドケース」はよくできている。

能力には知能だけでなく、運動能力、視力、聴力など、いろいろあるが、そういう能力は大体正規分布と考えられる。
「知能 分布」で次のサイトを見つけた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/kabuki_j/ksn/no68.htm
IQの平均は100、偏差15としているから、IQ70以下は2.2.5%。
IQ70―130は95.5%。
正常な知能と言っても、かなり幅がある。

自己責任論は「全ての人間が平均以上の能力を持っている。」ということが前提になっている。
そして、障害のある人にも自己責任論は染みついており、福祉を拒否して死に至るということもあるようだ。
実際は、世の中の人間の半分は平均以下の能力なのである。
だから、そういう人を扶助するシステムが必要だ。
現在はそういうシステムが十分機能していないから、刑務所がその役割を担っている部分もあるということのようだ。
扶助するシステムを削減すると、犯罪による損失や刑務所の負担が生じ、結局社会的負担は大きくなるのではないか。

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