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zoom RSS 黒井戸殺し

<<   作成日時 : 2018/04/17 10:28  

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ネタバレしています。

黒井戸家の主人が刺殺される。
中盤まで探偵勝呂とその助手となった町医者が黒井戸家の人と関係者の人間関係を描写する。
終盤に入り、探偵勝呂が黒井戸家の人と関係者についてひとりひとり犯人である可能性を否定する。
探偵勝呂は「これは真犯人に対するアピールである。」と語る。
その夜助手の町医者が探偵勝呂に自白する。

アガサ・クリスティ原作のドラマは、緻密な推理を求めている私にはあまり面白くない。
緻密な推理というより、作品の構成の面白さが評価されているようだ。

中盤までで登場者のほとんどが容疑者となる。
終盤で探偵が登場者の容疑を否定する。
すると、論理的に捜査側の人間が犯人ということになり、捜査側の医者が真犯人だと告白する。
告白の時点で初めて動機が提示される。
ある読者は「やられた!!」と思い、他の読者は「ルール違反だ。」と思う。

勝呂が容疑者の容疑を否定していくが、緻密さに欠けると感じる。
例えば、秘書が主人の10万円を盗んでいる。
黒井戸氏の愛人を恐喝し自殺に追い込んだ人物が黒井戸氏殺害の真犯人であるから、恐喝した大金を持っている脅迫者が10万円を盗む理由がない。しかも、秘書が10万円の盗難を言い出したのが黒井戸氏殺害から時間が経っていることから、秘書が殺人が発覚してから時機を見て盗んだのだという。
殺人は恐喝と関係がないかもしれないし、秘書が盗んだのなら何故自分から盗難を言い出したのか。
いろいろ疑問が湧きあがってくる。

容疑者が多すぎてひとりひとりじっくり検討していくのが面倒であるから、実際のところ探偵の結論が正しいか分からない。実際、「アクロイド殺人事件」を分析して真犯人は医者ではないとしている書物もあるとのこと。

オリエント急行殺人事件も、容疑者が多く全ての容疑者にアリバイがある。
容疑者全てが共犯者で、共犯者が互いにアリバイを作っていたという話だった。
「なるほど!!」と思う人が多いようだが、私は「なんだ。」と感じてしまう。

私には一人から数人の容疑者の行動を緻密に分析して論理的に犯人を特定してくれる話が面白い。

本格推理の定義ははっきりしていないようだが、私は「読者・視聴者に真犯人を推理できる情報を、物語での真相解明前までに提供するもの」だと考えている。
この私の定義に合致するものは「謎解きはディナーの後で」だけだったと思う。

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