フロイトは誠実だ

映画「危険なメソッド」はユングの逆転移を描いたものだと思っているが、そういうレビューは全くない。
「逆転移」で検索してもフロイトの逆転移の定義は軽く扱われている。

「転移」は皆「患者が持つコンプレックス(精神的葛藤)を治療者に投影・転移すること」としている。
当然治療者もコンプレックスを持っている。
治療中に治療者も「自分のコンプレックスを患者に投影・転移すること」はありうる。
そこで、フロイトはそれを「逆転移」と呼んだ。

ところが、フロイトの後の学者は「治療者もコンプレックスを持っていること」を認めたくないらしい。
そこで、フロイトの「逆転移」を理論の外に追い出し、「逆転移」の定義を「患者の転移に対する治療者の反応」とする。
その定義に従って理論を構築する。
だから、「逆転移も治療に役立つ」つまり「患者の転移に対する治療者の反応も治療に役立つ」と結論する。

治療者自身の持つコンプレックスに向き合おうとしたのはフロイトだけだと分かった。
ほんとうにフロイトは誠実な人物だと改めて思う。

フロイト派以外のカウンセラーにかかったら、ユングがザビーナの人生を弄んだように、患者の人生はめちゃめちゃにされてしまうだろう。

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